文教堂ファンⅢ

ヒガシクワンバス釣りカーライフYouTubeを中心とした元文教堂書店店長の読書感想文

書店アルバイトマニュアル

今日発売の本が書店に無い理由

出版社のホームページに今日発売って出てんだけど

お客様のクレームの多さでベスト5に入ると思います

雑誌の広告で明日発売と書いてあるから次の日の行ったら入荷してないとの返事・・

そりゃ怒ります

大変申し訳ございません

出版業界の長年のへんな習慣というか

一般的にはこれNGだろと言うのが多いです

いくつかを紹介します

全国一斉発売はハリーポッターぐらいだった

最近はSNS利用の方が多いです

よく「OOのエッセイ本今日買いました!」とつぶやかれていました

地方の方が「え・・・この本ってもう発売してるの?」と思います

 

近所の書店に行きました

「すみません この本は明日発売になります」との返事

「だって友人がSNSでもう買ったと言ってるんだけど」

「あーたぶん都市部の書店だと入っている場合があります 当店は明日入荷です」

 

一日でも早く手に入れたい本って熱狂的なファンがいらっしゃいます

近所の本屋を片っ端に問い合わせても「本日は入荷してません」・・・

 

出版はすべて東京を中心にまわっています

書店は仕入をしている取引き問屋によっては1日に2回問屋より入荷します

地方の場合書店への本の配送は夜10時以降が多いです

都市部だと朝の開店前に入配送が多いです

 

なんと都市部の場合昼過ぎにも問屋からの配送があります

都市部の場合取りき問屋によっては問屋からの本の配送が2回あります

なんと昼過ぎに配送される本は次の日に発売される本が入荷します

 

雑誌をのぞく書籍などは発売日の前日に入荷する事になります

昔ですがハリーポッターシリーズは発売日絶対厳守でした

守らない場合今後今後の取引の停止などペナルティがありました

一部のカドカワ系の本以外は発売日はあってないようなものです

 

話は戻りますが都市部の友だちはたまたま午後に行き

お目当ての本をゲットできたのだと思います

又は超話題の本だと都市部の大手書店には発売日の数日前から入荷して可能性もあります

出版社も早めに売れ行きを確認したい可能性もあります

 

一部の地域でテスト販売されている本も存在します

一部の地域でテスト販売されている本があります

最近は買ったお客様がSNSで拡散されてしまうので少なくなりました

出版社が全国発売前に非公表でテスト販売する時があります

 

  • 地元では超有名な著者
  • 重版分をどれぐらいにするか様子をみる

知り合いが先に目的の本を入手している方法でレアケースですが存在します

書店側もSNSで拡散しないように出版社ら注意を受けます

例えば・・・「OO先生の新刊入荷しました!!」などです

 

出版社によって発売日の意味が違う

書店業界では有名な話でKADOKAWAは発売日問屋に出荷する日としています

書店で店頭に並ぶ日で無いようです

基本的に出版社の販売の役割は極端に言うと本を出版し問屋に卸すことです

 

なので・・・

KADOKAWAの場合雑誌の広告でOO日発売となってもその日に書店に入荷している可能性が低いです

※たまに発売日通りに入荷している場合がありますので注意して下さい

 

出版社にとって書店の店頭にいつ並ぶかは考えていません

でもフライングにうるさい出版社もあります

すべては問屋まかせになります

 

東京の出版社が東京の問屋に発送します

東京の問屋は北海道から北海道の支社におくります

地方により書店に入荷する日がバラバラになる場合があります

 

取引している問屋によっても発売日が1日2日変わる場合があります

そのような理由もありKADOKAWAなどは問屋に出荷する日を発売日とされているのかもしれません

 

週刊少年ジャンプは基本月曜発売です

場所によっては前の週の金曜日土曜日に発売のところもあります

おすすめしませんが早く読めてネットでネタバレもできます

 

週刊誌 月刊誌は基本発売日通り書店店頭に並びます

その他の本は発売日通りには店頭に並ばない場合もあります

 

発売延期になった

出版業界で他業界にくらべて多いことがあります

「発売延期になりました」です

 

発売日になりダンボールを開けてみると「無い無い!」となります

出版社のホームページを見ても発売延期のアナウンスは無い場合が多いです

しかたなく出版社に電話すると「発売延期未定になりました」というのが多いです

「延期未定」とは延期になったけど発売日は決まっていないとのことです

 

大手出版社でもそのようなことは多いです

かんべんして下さいという感じです

 

通っている書店に配本が無い

発売日なのに書店に無いのはそこの店舗に配本が無いことが考えられます

1日の本の新刊は200点ほど発売されます

毎日200点ほど新しい本が生まれます

 

実際に書店に入荷するものはその中の本の一部です

しかも出版社も様子を見るのに初版の部数は少なめです

出版社の刷部数が多いものは各書店に振り分けられます

しかしあまり初版が少ないものは一部の書店にしか配本されません

 

例えば・・・

コミックスでワンピースなどはどこの書店でも入荷があると思います

しかしあまり人気のないコミックスだと普通の書店だと入荷が1冊とか0冊です

 

お客様自身が「これは有名な本だ」と思っても世間的には「マニアック」な分類が多いです

テレビ番組で宣伝するような本だと初版はかなりあると思います

しかしあまりにも人気が出て早めに書店に予約しないと発売日に店頭に出されること無く予約で完売になる場合があります

 

そのような場合も発売日に書店に行ったのにお目当ての本が無いになります

テレビの影響はスゴイです

番組放送中にお客様から書店に連絡が入ります

「今テレビやってんだけどOOOという本ある?」です

書店員の方は余りテレビを観る方は少ないです

今勤務中だから・・・が多いです

営業時間が長く帰宅も遅いのが理由です

 

まとめ

  • 東京と地方では書店の店頭に出る日が違う場合がある
  • 全国同じ発売日だったのはハリーポッターシリーズくらい
  • 地方の店舗で事前にテスト販売されている本は存在する
  • 出版社が問屋に出荷する日を発売日としているところもある
  • 初版の部数は少ないものが多く一部の大手書店にしか入荷が無く手に入りにくいものが多い
  • テレビの影響はヤバイです 放送中にお客様より在庫の確認の電話が多い

おまけ

書店に25年在籍していました

毎日のように・・・

「今日発売日なんだけど・・・」

と問い合わせが多いです

 

その理由が今回のネタになります

本の入荷が遅いと「今の時代に何言ってんだ」と言われる時もありました

「本が入らない!!」一番多いクレームです

書店員はお客様と格闘しています

 

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