書店の仕事で一番キツく面倒で難しい作業は文庫の在庫チェック!?
2021/01/03
関東の文教堂で閉店退職しました。
書店経験25年でした。
私が書店経験の中であまりやりたくなかった作業は、文庫の在庫チェックです。
書店のジャンル別売り揚げの中でも上位になります。
要するに売れるジャンルになります。
若い頃、アルバイト時代は大丈夫でした。
特にマニュアルがある訳ではないです。
ダブって注文すると返品する本が発生し手間がかかります。
文庫の在庫チェックどのあたりがキツく難しいか紹介します。
新潮文庫が一番キツく難しいです
たぶん、文庫のアイテムで一番多いのが新潮文庫になります。
毎月1回行います。
毎月連続で送るとランク付けされて、新刊配本数が増えます。
あまり売れない店舗でも最低配本1冊は付きます。
新潮文庫は日本文学以外にも海外文学も充実しています。
書店の文庫コーナーで一番アイテムが多いと思います。
日本文学の著者あ行から、海外文学の著者A行から行います。
棚の上からチェックをしていき、だんだん下に移動していき、最後は下段までチェックします。
だんだん中腰になるので腰がキツクなります。
そのあとに、上段の棚に戻る時に立ち上がります。
そしたら、立ち眩みが起こります。
日本文学著者わ、ん行、海外文学著者Z行まで続きます。
40代になってから文庫の在庫チェク作業は、さらにキツクなりました。
新潮文庫以外だと、講談社文庫、集英社文庫、文春文庫などもなかなか手ごわいです。
それ以上に神経質になるのは、岩波文庫です。
岩波文庫は、買い切り扱いです。
ダブって注文してしまうと返品がききません。
ストックを持ってても売れる保障はありません。
文庫在庫チェックは自動発注に変わりつつある
最近は問屋の自動発注システムは充実しています。
POSレジデータから売れたら、自動で発注がかかります。
文庫のみならず、すべてのジャンルが自動発注に変わりつつあります。
しかし、新潮文庫の毎月の一覧注文での在庫チェックは自動発注はカウントされません。
自動発注とかぶらいないように注文します。
各文庫の一覧注文書での発注は新潮文庫とたまに行う岩波文庫ぐらいです。
まとめ
- 自動発注でも新潮文庫の一覧チェックは毎月行う
- 40代になると特に新潮文庫の在庫チェックは腰や立ち眩みで厳しい
- 文庫以外のジャンルもほとんど自動発注になってる
- 自動発注が進み、書店のベテラン、職人はいらない?