3.16だった?!円周率の謎を追うを読んであらすじ感想文簡単にまとめてみました。
2021/08/01
江戸時代の数学の本は中国語だった?
今回は、読書感想文 課題図書 円周率の謎を追う 鳴海風著 伊野孝行絵を読んであらすじ感想文簡単にまとめてみました。
477432552X 中学校用の課題図書になります。
書き方は、名言もあり、内容ポイントを押さえるのがよろしいでしょう。
円周率の謎を追う あらすじ
主人公は内山孝和15歳。五のつく日に通う数学の塾があります。数学塾の先生の娘「香奈」と親しい間柄なので、外では、いいなずけ(婚約者)のように見られる場面もあります。内山孝和には、すごく厳しい兄がいる。早い時期に親を亡くし兄が親代わりで、孝和が何か失敗すると、「数学なんかやめちまえ」とよく言う。
その兄も、孝和の数学の才能を認めている。孝和には、先生が「もう教えることはない」と言った場合に上の学校に行っていいと、認める。孝和は、そのために、数学をたくさん勉強し、たくさんの難問を解きました。
ある時、円周率の謎に出会う。当時は、3.16だった。3.16だと、円が小さくなる場合があるなど疑問がある。孝和は、その謎を解くために、円周率の謎を・・・・
円周率の謎を追う 感想文
江戸時代から、数学があることを知り驚いています。実際、商売で使ったり、土地の計算、工事の見積もりに使われてたのを知って今の数学のベースになっているのだと思います。その中で円周率論争があり3.16だったり違う数字だったりは面白いです。江戸時代で円周率が3.14とい決まり、現在まで使われてきたことにロマンを感じます。
江戸時代に、数学の勉強をする時は、中国から入ってきたのを知って驚きました。すべて漢文で書かれた、数学の教科書なんて、漢字と数学の両方覚えなくてはならないので苦労はあったと思います。当時勉強ができるのは、上流家系だけだったのも、この本書から見てとれます。でも、いろいろ学ぶことが多くそれはそれで、大変だったのも痛感します。
主人公の孝和が、数学の先生の娘 香奈を好きだったことも、本書から読み取れます。この流れでは、きっと結婚するんだろうなと思いました。しかし、孝和とは、正反対な、背も高く、男前な彼と結婚したのは、非常に残念でした。それからも、香奈は、女数学者として、孝和と共通の仕事で関係は続いているので、ほっとしました。
私が一番印象的に乗ったのは、孝和が兄から「先生がもう教えることは無いと言ったら上の学校に行っていい」と言ったシーンです。この例えは、現在でも、いろいろなシーンに使われています。
「フェイスブックの創始者マークザッカ―バーグの場合」なのですが、マークが小さい頃、親が買ってきたパソコンをいじり出し、親も教えることがなくなり、パソコンの家庭教師を頼みました。すると家庭教師の先生も、マークに対して「もう、きみに教えることは無い」言ったらしい。
それからマークは、世界で一番利用者が多いとされる、フェイスブックを大学時代に開発しました。この「きみに教えることが無い」のシーンが孝和の時と似ていると思いました。
何かを成し遂げる時、このような圧倒的な力が必要なのだと、感じさせられました。しかし、孝和は数学、マークはパソコンとそれぞれ好きなものだから達成できたのと思います。好きを極めるとここまで出来る例なのだと思います。
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