文教堂ファンⅢ

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書店アルバイトマニュアル

誤発注でダブって本が入荷した時すぐ返品?チャンスの場合も!

お疲れ様ですヒガシクワンです

担当を持って働き甲斐が出てきたでしょうか

書店員になって必ずやってしまうミスの一つです

 

ランキングに入っているようなベストセラーならいいんです

積めば勝手に売れていきます

しかし棚に1冊差すために注文した本で大量入荷した場合は困ります

他の担当者も以下の方法で切り抜けてきました

誤発注の本はそのまま返品します

フリー入帖の場合基本的に返品フリーなので必要な冊数を確保して残りは返品します

普段書籍の注文品の入荷が少ない店舗だと返品率が上がり問屋に怒られます

問屋から返送くらうのが心配なら版元(出版社)に連絡して訳を言って返品了解を頂きます

私の過去の経験で5冊注文したつもりが50冊入荷した時があります

パソコンで履歴をみたらちゃんと50冊になっていました

当時店頭在庫を減らす作業をしていたので45冊そのまま返品しました

 

誤発注の本はフェアをして売りぬく

最近は食品業界では頼みすぎちゃいました助けて下さいとツイッターで拡散する方法があります

本当かワザとか微妙なところです

私が文教堂にいた時はそのような事は思いつきませんでした

 

過去にも誤発注で(何回やってんだよ笑)10冊注文するところ100冊入荷してしまいました

その本のタイトルは「これを英語で言えますか?」講談社刊です

これを英語で言えますか?をアマゾンで探す

入口入ってすぐの所にちょっとした台を置いて仕掛けました

何とか完売しました

 

このような販売を「仕掛ける」とも言います

タイトルがお客様に目に止まれば必ず手に取ってもらえる本がいいと思います

ネットで検索をしているときおもしろいタイトルがあるとなぜかクリック&タップしてしまう感覚です

「今売れてます!」

「ベストセラー!」

少ししか売れていなくても演出は大事です

あとパネルやPOPを作って陳列すればいいと思います

入口付近やレジ前なんかベストです

 

ダブリ誤発注の本はストッカーにしまっておく

売れているコミックスは何回も発注します

重版日に合わせてWEB FAX 郵送などで発注します

タイミングよくすべての注文書が重版日にドンピシャな時があります

 

後からWEBのみの注文だけ生かしてFAX 郵送の注文書はキャンセルしますなんてできません

アニメ化作品など最初から大きい数字を書いていまします

いい意味で誤発注やらかしたのはジャンプコミックのワンピースです

 

各注文書で全巻各30冊くらいで注文します

WEB FAX 郵送で発注したものがタイミングよかった時は

全巻各100冊前後入荷します

 

さすがに各100冊全巻陳列するわけにはいきません

各15冊くらい陳列して残りは返品せずストッカーに入れておきます

必ず売れる作品だとこのようにわざと誤発注する場合もあります

 

わざとダブリ誤発注する?

テレビ等で紹介されてかかってくる問い合わせの電話がすべて同じ本の問い合わせの時があります

どうしてもたくさんの冊数を確保したいです

そうなるとダブリ覚悟で注文します

 

コミックス以外は電話での発注もできます

電話の場合は重版出来次第(じゅうはんできしだい)といって保留が効きます

減数される場合がほとんどです

 

WEB FAX 郵送での注文の場合は出版社に届いた時に品切れだとそこで終了です

再度注文しなくてはいけません

でもタイミングよく電話で注文したものとFAXで注文したものがヒットすれば

たくさんの本を確保することができます

 

全国展開しているチェーン店だと一括入っていますと言われます

この場合はチェーン店の中で売れる店舗は多く そうでない店舗は少なく配本されます

この場合は事前におたくの店舗は何冊入荷しますと連絡が来ます

 

その冊数に納得しない場合はWEB FAX などで注文するかたちとなります

ダブリ覚悟で注文しまくります

 

まとめ

  • 必要なくこれ以上売れる見込みがない場合は返品する
  • 仕掛けて売れそうな場合はワゴンでパネル POPで展開して売れる場合があります
  • 超話題の本はわざとダブリ発注をして自分が満足する冊数を確保する

大きい店舗で入荷が多い店舗だとすぐ判断しないと仕事が滞ってしまいます

すぐ判断できない場合は店長やスタッフに相談して対処するといいと思います

何もかも返品してしまうと もしかしたら売れるかも?を逃してしまいます

 

書店はある程度自分の裁量でベストセラーを生み出すことができます

全国的に売れていないのに ここでしか売れていないが生まれます

そこから出版社が仕掛けて全国的ベストセラーになる場合があります

ここから始まった!と帯に書店と担当者が入る場合があります

私が書店に勤務してる時はそこが面白かったところです

最後まで閲覧ありがとうございました

 

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