本の注文で入荷の電話の時「早く取りに来て」と言われる本当の理由
2021/04/18
欲しくて注文した本だけど・・・・
書店から入荷したので早く取りに来て欲しいと急かされた?
なぜ来店を急がせるのか?
最近忙しくて書店に行けない?
限定版が欲しくて書店にて注文した本があると思います。
のちに書店から
「ご注文されました本が入荷しましたのでご都合のよろしい時間にご来店お願いします。」
など連絡が来ます。
あと最近書店から「早く取りにきて下さい」と言われる時もあります。
私も書店員になる前はなんでそんなに急かせるのか不思議でした。
今回の記事を読んでいただきますと納得すると思います。
元書店員の私がご説明いたします。
本を注文して取りに来ない客は意外に多い
お客様注文品コーナーにも限りがあります。
主にレジ裏の棚にお客様が注文した本を置いています。
もちろんお客様がご来店の時にすぐお渡しできるためです。
書店にもよりますが入荷のお電話をして半月ぐらい取りに来ないと再度連絡をします。
1カ月たちまた入荷の電話をします。
手間がかかります。
取りに来てくださいと言うのがだんだん借金の取り立てのように・・・
「いつごろ来られますか?」とだんだんどちらがお客か分からなくなります。
買い切り品だと書店も出版社のほうに返品出来ません。
その他の本は、人気のある本なら店頭に出しますがそれ以外は出版社に返品します。
このようになかなか取りに来ない本がたくさんあります。
書店側としてもむしろキャンセルされたほうが気が楽です。
「取りに来てください」という催促電話はあまりかけたくないです。
注文してあとからアマゾンで見つかり早めに入手したために書店に注文した分をバックレる方が多いです。
書店にキャンセルできるか電話をいただけると大変助かります。
よほどのことが無いかぎり注文品のキャンセルはできます。
お客様の注文品をレジ裏の棚に長期に置いておくと蛍光灯の熱や陽のあたりによって表紙や帯が色さめてしまいます。
本を良い状態でキープするのは大変苦労します。
レジ裏に長期に置いて日焼けした本をお客様にお渡しする訳にはいきません。
時間が経ってしまいますと、あの時読みたかった本も読みたくなくなります。
書店より入荷の連絡があった時は早めにご来店お願いします。
書店ブラックリストになるお客もいます。
電話口やレジにブラックリスト客の名前が書いてある
本の注文や取り置きなどで頻繁に電話をしてくる割にはまったく取りに来ないというお客様もいます。
たぶん欲しい本がふと思った時に書店に注文や取り置きの電話をしてしまうのだと思います。
少し時間が経ち読みたくなくなりおまけに注文しているのも忘れている場合があります。
「1週間以内に取りに来てください。それ以降はキャンセルさせていただきます。」
と言ってもあとから来店して本当は欲しかったなど言う場合もあります。
常習な時はブラックリスト入りとなりこのお客様の注文は受けないようにとスタッフに周知させます。
ネット上にずっと限定本の在庫ありと表示される
最近の転売ヤーが凄い
ネット上にスマホアプリで書店の在庫が表示されるサイトがあります。
超人気の限定本の注文でお客様が早く取りに来ないとスマホの画面でずっと「在庫あり」と表示されます。
全国から電話がかかってきます。
「今おたくの店舗に在庫ありと表示されているので着払いで送って欲しい」等あります。
刷部数が少ない本や限定本などはネットで高額で転売されます。
1日中その本の問い合わせの時もあります。
早く取りに来ていただいたら店頭在庫は0冊とネット上で表示されますのでそのような電話はかかってきません。
「注文した本は早く取りに来てください」というのはそのよう理由もあります。
大きい書店だと注文される本の量も多いです。
在庫があるから注文が入らないというのは間違いです。
小さい書店のほうが在庫が少ない分注文ばかりというイメージです。
意外ですが、大きい書店で売れてる書店ほどお客様の注文が多いです。
レジまわりのお客様の本だけでもかなりの数になります。
その他に雑誌の定期購読などもあります。
すこしでも早くお客様にご来店いただき在庫をさばきたいのです。
注文した本をバックレるのは大変迷惑なのです。
まだすぐに「キャンセルしたいのですが・・・」と
言ってくれたほうが助かります。
まとめ
- 書店からご注文の本が入荷しましたと連絡があったら最低でも早め1週間以内に取りに行く。
- 注文してもなかなか取りに来ない方はブラックリスト入りの可能性もあります。
- 店頭在庫をネットで見れる書店は取りに来ない本は在庫ありと表示されてしまう。
- 必要なくなった本はキャンセルできるか連絡して下さい。